ジョルジュ・プルーデルマッハー

卓越した才能と独創的で柔軟な解釈

フランスのヴィルトゥオーゾが魅せる

知的アプローチ

 

 

 

微細な変化を重ねる動機の反復は、実に生き生きと脈打ち、音楽を鮮やかに描き出している・・多彩なタッチは音の一つひとつに遠近感をもたらし、豊かな陰影を創り出していた〜ムジカノーヴァ〜

 

ジョルジュ・プルーデルマッハー Georges Pludermacher

卓越した第一級のヴィルトオーゾの才能と独創的で大胆な解釈、プルーデルマッハーは現代を代表するピアニストのひとりとしての名声を確立している。

3歳でピアノを始め、わずか11歳でパリ国立高等音楽院に入学。リュセット・デカーヴ、ジャック・フェヴリエ、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ、アンリエット・ピュイグ=ロジェに師事。ヴィアンナ・ダ・モッタ国際ピアノコンクール、リーズ国際ピアノコンクール第2位他、数々の受賞を重ね、1979年ゲザ・アンダ国際コンクールに優勝。

ソリストとしてのキャリアは華々しく、G.ショルティ、C.v.ドホナーニ、P.ブーレーズなどと共演。室内楽にも深く傾倒し、C.フェラス、I.ギトリス、N.ミルシュタインなどとの共演、また近年ではパスキエ・トリオ、アマデウス・カルテット、またE.ヘフリガー、M.ポルタル、Y.バシュメット、J-F.エッセールなどと多く共演している。

フランスのみならず、ザルツブルク、ウィーン、モントルー、エクサンプロバンス、エディンバラ、アヴィニョン、フィレンツェ、トゥール、ストラスブール、バルセロナ、マドリードなど世界各地の国際音楽祭に出演。

多くのコンサート活動と並行して、古典作品をより深く解釈する試みを続けており、モーツァルトとシューベルトのソナタ全曲にも独特の解釈をみせる。ドビュッシーのエチュードの演奏では、ラカデミー・デュ・ディスク・フランセ、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジーク誌賞、ディアパソン誌賞の3つを獲得。またベートーヴェンのディアベリ変奏曲ではシャルル・クロス・アカデミー賞を獲得した。

現代音楽にも造詣が深く、またジャズ演奏にも取り組むなど多彩な才能を発揮。パリ国立高等音楽院で教鞭もとる他、作曲も行っている。

作品に対する柔軟な解釈に定評があり、深く練られた音楽と同時に大胆な挑戦もいとわない彼の音楽は、ピアノという長い歴史を持つ楽器を用いて新たな芸術を生み出し、あらゆる作品の深みを表現し尽くしている。

ランス音楽祭「レ・フラヌリー・ミュージカル」にて、ベートーヴェンのソナタ全曲、ディアベリ変奏曲を第4のペダル、’ハーモニック’ペダル使用のピアノでライブ録音し、大きな話題を呼んだ。この録音はTranArtレーベルから10枚組でリリースされている。

 

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