海外アーティスト

メルヴィン・タン

ジャンル:ピアノ&フォルテピアノ
国名:U.K.
招聘時期:2017 / 2011.6 – 7

 

清冽で軽やか

ほとばしる多彩な才能

 

 

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“思慮に富み優雅、きわめて洗練されたピアニスト…

完全なまでの優美さは聴衆をすっかり虜にした”

– エジンバラ国際音楽祭 / The Guardian –

 

 

  • プロフィール

メルヴィン・タン Melvyn Tan

1956年シンガポール生まれ。幼少よりロンドンに移り、ユーディ・メニューイン音楽院、英国王立音楽大学で学ぶ。フォルテピアノ、モダンピアノ両方に卓越した多才なピアニストとして、国際的な評価を確立している。ロンドン・ウィグモアホール、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ニューヨーク・リンカーンセンター、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン楽友協会など、アムステルダム・コンセルトヘボウやザルツブルク、エディンバラ、スピタルフィールズなど世界有数のホール、音楽祭で演奏。

旺盛な開拓精神はタンのキャリアを大いに特徴づけており、モダンピアノに先立つ楽器の探求とその復活への活動はその最たるひとつである。サー・ロジャー・ノリントンとのコラボレーションでは、ベートーヴェンとモーツァルトのピアノ協奏曲をリリース(EMI)、ロンドン・サウス・バンク・センターにおける有名なExperienceシリーズ、そしてベートーヴェン自身が所有した1817年ブロードウッド製ピアノを用いてのヨーロッパツアー(オーケストラはロンドン・クラシカル・プレイヤーズ)など次々と革新的活動を繰り出し、タンはフォルテピアノの第一人者としての揺るぎない地位を確立、また世界中での“古楽旋風”の体現者として大きな反響を呼んだ。他にも、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団、フィルハーモニア・バロック管弦楽団、エンシェント室内管弦楽団、ヴェロニク・ジャンス、アンネ=ゾフィー・フォン・オッター、スティーヴン・イッサーリスなどと共演。この時期にはまた、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタとシューベルトの即興曲(いずれもEMI)、モーツァルト歌曲(ドイツ・グラモフォン)など、多数の名盤を生み出している。

バロックと古典、そしてピアノの原点の真髄を探求したタンは、次の新しい方向性を見いだしてゆく。ピアノという楽器の原点について有効な知己を得、深く理解し、またおおいにインスピレーションを得て、モダンピアノの再発見へと取組むこととなる。古典に新たな独特の解釈を施し、より幅広いレパートリーを開拓、このことは、タンがより深い想いを寄せるドビュッシー、ラヴェル、メシアンなどのフランスの作品への造詣を再び深めるきっかけともなる – タンはユーディ・メニューイン音楽院にて ナディア・ブーランジェ、ヴラド・ペルルミュテール、マルセル・シャンピに薫陶を受け、大きな影響を受けていた。

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この新しい試みは、1996年クリスマスの日にケルンにて、モーツァルトのピアノ協奏曲「ジュノム」のブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団との共演により実現。同年、ウィグモアホールにてショパンの前奏曲、シューマンのクライスレリアーナのリサイタルを開催。以降、活発な活動は引き続き、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、カメラータ・ザルツブルク、モーツァルテウム管弦楽団、ニュー・ワールド交響楽団、メルボルン交響楽団、オーストラリア室内管弦楽団とのオーストラリアツアーなど精力的に活動を行う。

ピアノと指揮でロンドン室内管弦楽団と共演、同楽団のレーベルから2枚のCDをリリース(モーツァルトのピアノ協奏曲第12番、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番)。ハイドンからメシアンに至る幅広いレパートリーを誇る室内楽、歌曲との共演もタンの活動のなかで重要な位置を占める。最近ではガイ・ジョンストン(チェロ)、シュカンパ四重奏団、サッコーニ四重奏団などとの共演がある。

20歳のときより断絶していた祖国シンガポールにおいても、2011年1月にエスプラネードホールでの満場の公演を果たして以来、オーケストラ共演、リサイタル、またマスタークラスなどで定期的に訪れている。2012年9月にはYong Siew Toh Conservatoryのレジデントアーティストに就任し、フォルテピアノ、モダンピアノ、そして音楽全般の教育に携わっている。

 

  • Reviews

 “メルヴィン・タンはすばらしかった。卓越したヴィルトゥオージティをもって鍵盤から音を紡いでゆく-情熱的で刺激的、そして心をとらえて離さない。賑やかなオーケストラにひけをとらない華々しさも絶妙、作品のもつ嵐のようなキャラクターとぴったりマッチしていた。”

[メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番(ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー室内管弦楽団)]

-Wegener Media,17 December 2012

 

“メルヴィン・タンの、ソロリサイタルとスティーヴン・イッサーリスとのデュオリサイタルを聴いた – タンが鍵盤を自由に操るさまは、ひとりオーケストラのようなもの。そのコントロールと絶妙な抑制は、まさに離れわざ。それぞれのソナタが生命を吹き込まれ動き出す-リズムが躍動し、ときにはうっとり催眠術にかかったかのよう、とにかくずっと惹き付けて離さない。”

-Chang Tou Liang, The Straits Times, 29 October 2012

 

“タンはフォルテピアノの世界の第一人者である由縁をみせつけた。非凡な指づかい、センスのよいのびやかな和音、きわめて適切なテンポのゆれ、そのすべてに才気がほとばしり、音楽のキャラクターを見事に表現していた。重みのあるモダンピアノでは聴くことができない質であった。”

-Mervin Beng, The Straits Times, 17 November 2012

 

“すべてが感動的な経験であった。メルヴィン・タンの繊細な演奏は、すべてのささやかなヴァリエーションを最高のかたちで光を与えていた。バッハのイギリス組曲イ短調とホ短調ではタンのヴィルトゥオージティが存分に発揮された。輝かしい、きらびやかに駆け抜けるような2つのプレリュードは特に圧巻”

– Ivan Hewett, The Daily Telegraph, 19 June 2012

 

 “タンのモーツァルトのピアノ協奏曲23番は、言葉は必要ない、完全に至福の経験であった。きわめて軽やかで澄んだ音色が、驚くべきことにオーケストラの伴奏を卓越してゆく。ピアノは高らかに歌い、モーツァルトの’流れる油のようになめらかに’との指示をまさに体現していた。”

-Chang Tou Liang, The Straits Times, 22 September 2011

 

“メルヴィン・タンはやはり、思慮深く、優雅で洗練されたピアニストであった。完璧な優雅さをもって奏でられ、聴衆はその一瞬一瞬に魅了された。傑出したリサイタルであり、フェスティヴァルのハイライトであることは間違いない。”

-Tim Ashley, The Guardian