パトリック・ガロワ

洗練されたテクニックと透明な音色が織りなす、深く緻密な音楽

 

 

 

1956年、北フランスに生まれる。1975年パリ国立高等音楽院を全課程2年で修了し、さらに審査員全員一致の一等賞を得て卒業。1977年21歳の若さでフランス国立管弦楽団のソロ・フルーティストとなる。オーケストラ活動の中でマゼール、マリナー等の指揮でソロ演奏を行い高い評価を得た。その後、ソリストとして独立しフルートのランパル、ヴァイオリンのスターン等と共演、1991年には独自の室内オーケストラ“アカデミー・ド・パリ”を結成するなど、着実にソリストとしての活動を積み重ねている。

1990年よりグラモフォンと契約、無伴奏でのパガニーニの「カプリス」全曲や、ギターのセルシェルとのデュオによるタンゴ「ピアソラ・フォー・トゥー」などCD録音の方でも新境地を開く意欲的な活動を展開。1990年、世界的に注目を集めた「三大テナーの共演」でもゲストとして出演し、その表情豊かな音楽を聴かせた。楽器を紫檀製の木管フルートに持ち替えて9年、より深い音楽表現を重視し、現代曲や新作の委嘱初演にも積極的な演奏活動を展開しており、今最も脂ののったフルーティストと言える。

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