フィンランド・タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団


プロアルテムジケが贈る 新たなコンサートのカタチ “CROSS ART”

 コンサート当日の「一日限りの絵画展!」オーケストラが生まれた街のアートの色彩、歴史を楽しんだ後、実際に音楽に触れて頂きます。 CROSS ART第1弾は、おとなからこどもまで幅広く愛される「ムーミン」をテーマに、ムーミン谷のイメージとなったフィンランド・タンペレからタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団と、トーベ・ヤンソンの描いたムーミンの原画・プリントを30点、オーケストラとともに同時招聘する企画です!

 


タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団
Tampere Philharmonic Orchestra

 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団(フィンランド語: Tampere Filharmonia)は、97名の音楽家を擁するスカンジナヴィアの主要なオーケストラのひとつ。2010年にはその創立80周年を祝った。

 2013年8月には、前任者のハンヌ・リントゥからフィンランド人指揮者のサントゥ=マティアス・ロゥヴァリが芸術監督に就任。リントゥの前任者は首席指揮者のジョン・ストーガーズで、さらに前任はエストニア人の桂冠指揮者エリ・クラスであり、ヨウニ・カイパイネンが専属作曲家として務めていた。

 1990年には、優れたコンサート・ホールであり、また会議場でもあるタンペレ・ホールの完成とともに、オーケストラが文字通り“すばらしい新世界”へと移行した。コンサート・ホールが併設されたこの巧みに改築された施設は、客席数1,800を持ち、今後のオーケストラのさらなる芸術的飛躍を予見させるものである。

 冬季には、毎週金曜日にオーケストラの演奏会が、また日曜日の午後には「牧神の午後」と銘打った室内楽のシリーズが開催されている。またオペラやバレエのオーケストラとしても活動し、タンペレ・ビエンナーレ現代音楽祭へも定期的に出演している。

 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団では、その特色を生かした子供や若者に向けた教育プログラムを多数企画している。このような試みをフィンランドで開催したのは、このオーケストラが初めてである。

 オーケストラには近年、ハンヌ・リントゥ、エリ・クラス、ジョン・ストルガルズ、トゥオマス・オリラやレイフ・セーゲルスタムなどの指揮者による録音がOndineレーベルからリリースされ、40種類の録音が国内外で販売されている。最近の録音は、ユッカ・ティエンス、ヨウニ・カイパイネン、エイナル・エングルンド、ペトリス・ヴァスクス、ジョン・コリリャーノ、アルマ・マーラー、レオ・ブロウエル、ロベルト・シューマンとジャン・シベリウスの作品を収録したもの。 その多くの録音が、カンヌ・クラシカル・スペシャル・アワードより2004年のディスクとしてリストに挙がっており、そのほか5つの賞に輝くなど、素晴らしい評価を受けている。2007年春にリリースしたユッカ・ティエンス作品の録音は、IFPIフィンランドのエマ・アワードにノミネートされた。

 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団はスカンジナヴィア、エストニア、ドイツ、オランダ、スペインや米国への演奏旅行を行っている。2007年秋のシーズンには、シベリウスの記念の年の公演としてドルトムントでの演奏をはじめ、イギリス本土でのデビューとなるロンドンでの公演や、クロイドン、バーミンガムなどを歴訪し、オランダのユトレヒトにて最終公演を飾った。

 1930年に創立され、1947年からタンペレ市によって運営されているこのオーケストラは、エーロ・コソネンが率いた37年の間にプロのオーケストラとしての評価を獲得しその地位を確固なものとした。それ以降、オーケストラは特に1974年から1987年まで指揮を執ったパーヴォ・ラウティオのもとでフィンランド音楽の演奏において、他の追随を許さないまでのレベルに達し、1987年にはアメリカ・ツアーを行った。レオニード・グリンが芸術監督をつとめた1990年から1994年の間には、そのすばらしい業績を示す録音を定期的に行っている。

 また、特筆すべきは1994年から1998年まで芸術監督をつとめたトゥオマス・ハンニカイネンがデザインした公演プログラムである。

 

サントゥ=マティアス・ロウヴァリ, 指揮  Santtu-Matias Rouvali, conductor

 

 

 ロウヴァリはシベリウス音楽院でパーカッションと指揮を学ぶ。レイフ・セーゲルスタムのクラスを専攻し、その他、ヨルマ・パヌラ、ハンヌ・リントゥらにも師事した。

 現在、タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団 芸術監督・首席指揮者と、コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団 首席客演指揮者を務めている。

 2015/2016のシーズンには、タンペレでシベリウス・ツィクルスを行ったほか、ドイツ・バンベルク交響楽団でもシベリウスを振りデビュー。これまでに南西ドイツ放送交響楽団、アメリカ・インディアナポリス交響楽団、エーテボリ交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団を指揮し、定期的な関係を続けている。また、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、フィンランド放送交響楽団、東京交響楽団(2012/2014)、ロサンゼルス・フィルハーモニックなど北米のオーケストラとも共演を重ねている。

 CDではティモ・コーホネン(ギター)/オウル交響楽団と、キンモ・ハコラと細川俊夫のギター協奏曲(オンディーヌ・レーベル)を、またバイバ・スクリデ(ヴァイオリン)/タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団と、ニールセンとシベリウスのヴァイオリン協奏曲(オルフェオ・レーベル)を2015年にリリースしている。

 またオペラ指揮者としては、これまでにビゼー「カルメン」、モーツァルト「魔笛」をウェスト・コースト・コッコラ・オペラで、またヴェルディ「運命の力」をタンペレ・オペラで指揮している。

 

 

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